2025年5月14日、トータル240時間にも及ぶ新卒向け研修が終わりました。社会人としての基本から心構え、医療・介護分野の専門性が高い内容まで様々な研修を実践してきましたが、全てのプログラムが最後には一つに結び付き「つながる」研修となるよう設計されていました。15日からは早速現場配属。地域や部署毎にバラバラになりましたが、配属先では早速新しいユニフォームに着替え、既存職員からの歓迎を受けました。

この研修で新卒たちは何を得たのか、それぞれ所感を持ったようです。最終日の日報から抜粋します。

(医療事務)この1ヶ月半の間に理念研修、新社会人研修、介護職員初任者研修の3つを行ってきた。研修で学んだ内容はそれぞれ異なるが、理念研修が新社会人研修の土台に、新社会人研修が介護職員初任者研修の土台になっていると感じ、この3つは地続きで切り離すことができないものだと思った。そして、今度はその3つの研修が明日以降の仕事の土台となる。この研修期間で学んだ社会人としての役割・守るべきマナーや医療・介護の知識などをこれからの仕事に活用し、法人や社会に貢献できる人間になりたい。

(社会福祉士)この一ヶ月半の研修を通して、さまざまな職種、年代の方と関わることができた。それは同時に良い学びにもつながり、新しい知識にもなる部分が多くあった。しかし、関わると言ってもグループワークであったり、決められた枠組みでしか関わることができなかったため、研修期間中にもう少し、コミュニケーションを取りたかったなと振り返って後悔している。また、研修を通してたくさんの同期と良い関係を作ることができてよかった。本音でぶつかり合い、意見を出し、本気で笑い合い、本当の自分で向き合うことができて、とても良い経験であり、成長にもつなげることができた。今後もこういった関係性であり続けたいと思う半面、互いが成長できるよう、互いに刺激を与えられるような関係であり続けたいと思った。

(音楽療法士)研修が始まるまでは一ヶ月半という時間は長いように感じていたが、この研修の期間は充実しており、思い返してみれば一ヶ月半という時間は短いように感じた。研修を受けるまでは、社会人としての基礎知識はゼロに近い状態だった。しかし、この研修を受けることでコミュニケーション技術や挨拶の方法、医療介護の基礎的な知識を身につけることができた。約240時間の研修を経て様々なことについて学んできたが、実際に現場に出ることに緊張や不安を覚える。しかし、研修期間で得た知識や技術活かし、少しでも早く成長できるよう努力していきたいと考えた。

(管理栄養士)新人研修を通して自身の負の思考が良い方に変わったと感じる。4月初めの頃は、人前に立つこと対しての苦手意識が強く、また、グループワークでの立ち回りが分からず悪戦苦闘していた。しかし、多くのグループワークと発表の経験をしたことで緊張も緩和され、以前よりは話しながら考えることができるようになったと思う。また、最終的には多職種による様々な見解を聞くことを楽しめるようになった。苦手なこともとりあえず行動すればいつかは慣れ、成長に繋がることを実感した。

(介護士)高校時代と比べると、自分の中に大きな変化を感じている。以前は指示を待つだけだったが、今は相手の気持ちを考え、自分で判断し行動することができるようになった。小さな声かけや気づきが、利用者の笑顔や安心につながることを実感し、介護の奥深さとやりがいを日々感じている。この期間、自分を支えてくれたのは、現場で丁寧に指導してくれた先輩方や、失敗しても受け止めてくれた講師、研修をともに頑張った仲間たちの存在であった。周囲の支えがあったからこそ、今日まで前向きに取り組むことができた。今後は、現場経験を重ねながら、介護福祉士の資格取得を目指していく。知識や技術だけでなく、利用者一人ひとりの思いや背景を大切にできる支援者になりたい。