

今回は管理栄養士より「食」をテーマに身体の生命維持、身体の活動や成長、口腔ケアに至るまで様々な観点から講義を行いました。実習では食事介助のトレーニングも含め、昼食にて用意した弁当を用い実践。また、研修時間内に当法人の理事長より菓子類の差し入れもあり、正に「食」に纏わる研修となりました。
以下、日報からの抜粋です。
(社会福祉士)食事は一般的に生命維持の基礎行為として位置付けられているが、活動や成長のための行為でもある。そして身体面、精神面、社会面においても様々な意味があるということを学んだ。食事を提供する場合、個人によるケアの違いを意識し、一人ひとりに適したメニュー、時間、好みなどに注意する必要があり、美味しく食事ができる環境作りも大切である。また、空腹感・満腹感を感じない利用者様もいるため、提供方法を工夫するなど、その方に合わせた支援方法が必要である。このように、多方面から利用者様の食事の意味を考え、適した食事を提供していくことが大切であると考える。
(管理栄養士)嚥下食を理解する実習では、ミキサーを使って食材をペースト状にした。小松菜、たけのこ、にんじんなどの野菜を選びお湯を加えた。少しの食材だけで作ろうとするとミキサーが回らなかったり、出来上がった量が少なかった。味は普通であったが、また食べたいとは思えなかった。見た目では、色があまりよくなくて食欲が低下してしまうのではないかと感じた。これらから、少しでも見た目や色合いが良くなるようにするためにミキサーにかける食材の選定が重要であること、栄養がしっかりととれるような食材の組み合わせを考えたりする工夫などが大切であると感じた。
(管理栄養士)口腔ケアは、食事と密接な関係があると思った。高齢者は口渇により食物が口腔内に張り付き、そのまま歯ブラシをしてしまうと口腔内に傷がついてしまうため、水を含ませたスポンジや、唾液腺マッサージなどで湿らせることが重要なのだと学んだ。私は口渇を感じるととても不快ですぐ水を飲むが、自分で水分補給ができない方もいるため、こまめに口渇にも気にかけるようにしたい。プラークは歯ブラシで落とせるが、放置すると歯石になってしまうため、プラークのうちに歯ブラシで除去できると良いと思った。舌ブラシは、綺麗にするために強い力でこすってしまいそうだが、刺激が強いと味覚に影響が出たり、重篤な疾患に結び付くこともあるため、正しい方法で丁寧に行おうと思う。