
誰もに訪れる「死」。私たちは医療法人に勤務している医療従事者である以上、様々な方の死と向き合う必要があります。新卒たちは死についての基礎理解を深めつつ、合わせて心に大切な家族や、自分自身の「死」についても考えながら真剣に講義に取り組んでいました。
以下、日報からの抜粋です。
(医療事務)ターミナルケアを行う際には、死について後悔のない意思決定を行い、本人や家族が納得のいく最期が迎えられるよう、よく話し合っておくことが必要だと知った。具体的には、過ごす場所や医療方針、延命措置について話し合いが必要である。身近な大切な人がいなくなるというのは簡単に受け入れられる問題ではなく、全てにおいて気力がなくなってしまうが、少しずつ話し合いなどを通して受け入れる体制を整え、今なにができるかを考えられる状態にすることで、利用者様や家族の納得のいく最期を迎えられるのだと思った。
(介護補助)終末期には身体に刻々と様々な変化が起こるため、医療・介護従事者間での情報共有が非常に重要であり、チームで連携をとることで、より良い支援ができることを学んだ。苦痛の少ない穏やかな最期を迎えてもらうために、何ができるかを常に考え続ける必要があると感じた。人生を振り返り、まとめる時期である終末期には、「尊厳ある生」と「尊厳ある死」を支える姿勢が何よりも大切であることを知った。