日本の介護に対する取り組みは2000年の「介護保険法制定」から大きく変化しました。時が流れ、包括支援の仕組みが確立されてきた中で、介護保険を利用した生活支援を行う上で、利用者が望む生活を実現させるため、介護を科学的に実践するための活動を「介護過程」と総称しています。今回は「介護過程の基礎的理解」として当法人のケアマネジャーが講義。実際に近しい事例を通じてケアプランを作成する実習を行いました。

以下、日報からの抜粋です。
(音楽療法士)利用者様の評価結果を分析し、ニーズを把握するグループワークでは、何が必要でどのような支援内容が適切なのか難しく混乱してしまった。ケアマネジャーには即応性も求められるため、素早く利用者様について理解し、適切な支援内容を考えることが重要であると考えた。ケアマネジャーに求められる能力として、介護に対する知識だけではなく医療に関する知識も必要なのだと学ぶことができた。また、評価をする際には1つの職種で評価してしまうと偏りが生まれてしまうため、チーム(多職種)で評価し、様々な視点から考えることが大切なのだと学んだ。

(社会福祉士)介護過程について学んだ。実際に演習として、事例からニーズと支援内容を考えた。介護過程では、アセスメントが最も重要であると学んだが、情報整理や分析も大変であった。ニーズはアセスメントを適切にとれていないと読み取れないと感じた。さらに、支援内容では、ケアマネジャーや介護士の力だけではどうにもならないことがあった。そのため、利用者や家族に最も近しいケアマネジャーが支援の入口となり、多職種に繋げて支援を行うのだと学んだ。改めて、利用者や家族、さらには周囲の環境など常に幅広い点に目を向けているケアマネジャーに尊敬の意を抱いた。