兵庫県姫路市にて行われた「日本褥瘡学会学術集会」に当法人看護師と管理栄養士にて参加して参りました。
褥瘡とは一般的に「床ずれ」と言われているもので、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。圧迫以外にも、摩擦やずれにより皮膚への刺激が繰り返される場合にも褥瘡になる可能性があります。主な原因として自分で体位変換ができず長期間寝たきりであること、栄養状態が悪いことや高齢になると皮膚が弱くなること等が挙げられます。また、抗がん剤やステロイドなど薬の副作用で免疫力が低くなっている場合・糖尿病や心不全などの疾患がある場合にも発生しやすいです。
当法人にて管理させていただいている患者さまには褥瘡の状態になっている方も多く、医師・在宅訪問看護師・在宅管理栄養士にて「褥瘡チーム」を結成し診療にあたっています。
学会に参加した管理栄養士からは「参加したことにより薬剤関連性褥瘡や栄養療法に関連した多くの知識を学び、これからの栄養指導ですぐに実践できると感じた」という所感もあり、法人としても日々の診療に還元できるよう望む所存です。